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認知症にならない為の高齢者の糖尿病治療
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今回の糖尿病教室では羽島市民病院 薬剤部 西村 英尚先生をお迎えし、「認知症にならない為の高齢者の糖尿病治療」というテーマで、お話を頂きました。

従来の糖尿病治療ではHbA1cは6.5%以下を目指すのが主流でしたが、この目標値では若年層から高齢者の方まですべてが一律となっていました。ですが、最近は高齢者の方にとって、年齢に沿った目標値を目指すことが認知症の発症進行予防に関連するとわかってきたそうです。現代社会において糖尿病を患っている患者さんの約3分の2が高齢者の方であり、糖尿病と認知症には深い関係がある事が分かってきたとの事でした。今回はそんな高齢者の方のHbA1cと認知症の関係について大変勉強になるお話しを頂きましたので、まとめさせていただきます。

  1. 「HbA1c」
    HbA1cの値が高過ぎる事や、逆に低すぎる事も認知症になりやすくなる要因の一つとの事でした。また、70歳の方と90歳の方が同じ目標値でもよいのかというと、そうではなく「年齢の10分の1」を目指すのが良いそうです。
  2. 「早朝空腹時血糖値」
    糖尿病の診断などに用いられる空腹時血糖値は夕食後から朝食まで絶食した時に測る値で、早朝空腹時血糖値とも言いますが、今回、講演では簡単にHbA1cが空腹時血糖値から計算できる方法も教えて頂き、みなさんとても真剣に聞いていらっしゃいました。
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目指す値は年齢などに応じて様々ですので、「最近、少し検査値が悪くなった気がするな・・・」と感じていた方も、自分の現状を再確認する良い機会になった様子でした。

また、今回の糖尿病教室ではインスリン自己注射にも実際に触れる事が出来ました。

実際に使用されている方は3名と、インスリン自己注射が身近でない方が多い中、実際にインスリン注射に触れる事で、針が想像していたよりも細く短い事や、手技などを知る良い機会になったのではないかと思います。実際に、「間違った使い方をしていた事に気づくことが出来た」「具体的でわかりやすく、とてもよかった」と、言った声も聞くことが出来ました。

次回は、12/21(木)理学療法士による「知っておこう体力年齢~進行を遅らせるために~」という内容で糖尿病教室を開催いたします。また今回のように新たな学びもある事と思います。皆さんのご参加お待ちしております。

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