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睡眠とお薬について

日常生活の中で「夜なかなか寝付けない」、「夜中に何度も起きてしまう」などの睡眠に関するお悩みをお持ちの方は多くいらっしゃるかと思います。今回は睡眠とお薬についてご紹介させていただきます。

 

そもそも「不眠症」とはどのような状態のことを指すかというと、個人のライフスタイルに応じた睡眠の時間が確保されているにも関わらず、睡眠の質的低下があり、これによって生活の質の低下がみられることをいいます。つまり、寝付きが悪かったり、何度も目覚めることがあっても、生活に支障がないようであれば「不眠症」ではありません。不眠の症状がある場合でも、必ずしもすぐにお薬の治療は行いません。例えば、睡眠に対する過度なこだわりをとり除いたり、お薬以外の不眠対策(適度な運動や入浴など)をまずはお勧めします。気にし過ぎないことも大切ということですね。

それでも日常生活に支障をきたすほどの不眠の症状がある場合には、お薬での治療を考えます。

お薬は、効果が持続する時間によって使い分けることがあります。例えば、入眠障害(寝付きが悪い)の方であれば効き目が早くあらわれる薬(マイスリーやハルシオンなど)、中途覚醒(夜中に何度も目覚めてしまう)の方には効き目が持続する薬(サイレースなど)を使います。また、不眠の原因にあわせて抗うつ薬や抗不安薬が処方されることもあります。


睡眠薬を飲んでいる間は気を付けないといけないことがあります(副作用)。

  1. 持ち越し効果
    服用翌日の眠気やふらつき、倦怠感などの症状を持ち越すことがあります。車の運転や危険な機械の操作などがある方は注意が必要です。
  2. 反跳性不眠
    睡眠薬を連用している場合、急に服用を中止した時に一過性の不眠や不安、焦燥感、震えや発汗などの離脱症状が現れることがあります。
  3. 足元のふらつき
    筋肉を緩める働きをあわせもつ睡眠薬が多いので、夜中にトイレに起きたときなどは転倒しないよう気を付けましょう。
  4. 健忘症状
    途中で目覚めた時の出来事を覚えていなかったり、本来の薬の作用とは逆に気分の高揚や不安などの症状が起こることがあります。これらの症状はアルコールと併用すると起こりやすいため、睡眠薬を服用している間はお酒は控えるようにしましょう。

以下に、当院で取り扱っているお薬をご紹介します。

■当院で取り扱っている主な睡眠薬(内服) ※()内は成分名

作用時間が短いものでは特に健忘症状や反跳性不眠の副作用が起こりやすく、作用時間が長いものでは持ち越し効果の副作用が起こりやすいとされています。


睡眠のことやお薬の事で気になる事があれば、お気軽に医師・薬剤師にご相談くださいね。

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