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コロナ自粛でさらに進行する?「子どもの近視」

近視になる原因は大きく2つ 「環境因子と遺伝」

【環境因子としては】

  • 近くを長時間見る「近業」が多い
  • 屋外活動の減少
  • 睡眠時の照明-などが挙げられる


【遺伝性因子としては】

両親いずれも近視でない子どもに比べて、両親とも近視の子どもは近視になるリスクが高くなります。


生まれたとき、ほとんどの人は眼球の前後は短いため、強い遠視の状態です。成長とともに眼球が拡大して正視になり、一部の人は、そこから眼球がさらに伸びて近視になるのです。子どもは、からだが成長期ということと「環境因子と遺伝」により近視が進みやすい側面があります。


近視とは

多くの近視の特徴として、眼球が前後に伸びてしまう事が原因です。近視になると後ろに伸びた分、網膜に合わせるはずのピントが前にズレ、遠くのものが見えなくなります。

これを軸性近視といいます。他にも屈折性近視などもあります。


子どもの近視化の原因「近業」

「近業」というものが近視の発症と大きく関係があるといわれています。近業は、子どもの生活行動で、テレビやゲームを近くで見る、携帯やパソコン画面、本を近くで見て作業する生活行動のことを指します。

例えば、ノートをとったり本を読んだり、スマホ、携帯型ゲームをする際、前かがみの姿勢になって目が近づきすぎると、その状態でピントが合うように眼球が伸びるため、近視が進みます。


子どもの近視対策

近視の進行を抑えるためには次のようなことを心がけましょう。

  • 近業時間を減らし、屋外での活動を増やす
    目の負担となる読者やゲームなど「近業(目と近い距離で作業する行動)」の時間を減らすことで、眼球が伸びないようにします。
  • 睡眠時の照明
    睡眠時の照明も近視の進行に関わっていると考えられています。常夜灯など弱い光でも網膜を刺激し、眼軸長が伸び近視化する要因になります。部屋を完全に真っ暗にして眠ることである程度抑制が期待できます。
  • 適切な眼鏡をかける
    ボヤけたものを見続けていると眼球が伸びてしまうので、見えにくいのであれば、検査を受けて適切な視力を把握してメガネをかけることが大切です。
  • すでにメガネ使用者は
    軽い近視なら眼鏡の装用は授業中だけにして、近業時は眼鏡を外し、面倒がって眼鏡を掛けっぱなしにするのであれば、少なくても視距離30cmを保つように心掛ける。


子どもは成長期なので、メガネをかけていると成長とともに近視の進行とかけ具合に不快感が生じることもあります。1年に1度は眼科にて矯正視力の検査を行い、自分の顔にフィットした適切なメガネに作り直す為に処方箋をもらいメガネ屋さんに行きましょう。



世界中で新型コロナウイルスが蔓延している現在家庭内で過ごす事が多くなりさらに近業が増えています。また、若者の近視が急増していると言われています。とくに、日本を含む東アジアで近視の割合が高く、若者の8割以上が近視という報告もあり、今後さらに増加する懸念があります。



近視を予防するには?

一度伸びてしまった眼球を元に戻すことはできません。そのため、そもそも近視にならないようにすることが大切です。とくに、小学生~高校生くらいの成長期の子どもは眼球が伸びやすく、近視が進行しやすいので、とくにこの時期に対策が重要になります。

現在、世界中でさまざまな研究が行われていますが、現時点で「近視予防に効果がある」と明らかになっているのは「屋外での活動」だと考えられています。

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