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眼底カメラでの蛍光造影検査と眼底自発蛍光検査の違い

以前より眼科では、眼底カメラを使用して眼底のカラー写真や、造影剤を使用して血管の詰まりや血液の露出を撮影し診療に役立ててましたが、2019年7月より眼底カメラ機器を新しくし造影剤を使用しないで漏れや詰まりを撮影できる機器を導入しました。


簡単に説明すると、眼底は人の組織の中で唯一血管を直視できる組織です。眼底の精密な検査方法として蛍光眼底造影は必須の検査方法となっています。近年、光干渉断層計の進化と共に非侵襲的に網膜の情報を得ることができるようになりましたが、それでも蛍光眼底造影検査は得られる情報が多く、疾患の診断や治療方法の決定には重要な検査です。

蛍光眼底造影検査は非常に長い歴史のある検査でフルオレサイトと言われる造影色素を使用し写真を撮影しますが、造影剤に対する副作用が出ることがあり、薬物アレルギー(特にヨードアレルギー)や心・腎疾患がある人は注意が必要です。副作用の症状としては吐き気、かゆみを伴う発疹(ほっしん)や咳が出ることもあります。まれにショック症状を起こすことがあります。


さらに近年では非侵襲的な眼底検査として、眼底自発蛍光の撮影ができる機器が登場し、眼底の網膜色素上皮のリポフスチンの自発蛍光を捉え検出する事により様々な網膜疾患で特徴的な像が得られるようになりました。

造影剤を使用する蛍光眼底検査とは違い検査前の点滴や造影剤の皮内テストなどの必要が無く簡単に外来時間に撮影する事が可能です。


黄斑浮腫・網膜静脈閉塞症・黄斑変性症・糖尿病黄斑症・中心性漿液性脈絡網膜症など疾患で治療効果や経過などを光干渉断層計と共に観察する事が可能です。興味のある方は眼科の医師やスタッフにお尋ねください。


症例1
カラー写真
症例2
自発蛍光写真
  症例3
蛍光眼底造影写真

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