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車椅子の特徴と座り方  ~シーティングでより楽に座る~

車椅子は高齢者や体が不自由で、歩行能力が低下した際に移動手段として利用するものです。しかし、座ったままの姿勢を保つことが困難である方は、車椅子に座って食事を摂取したり、テレビを見たり、レクリエーションに参加したりしています。そのような姿は日常的に見かけます。

車椅子に長く座っている事は実は体を疲れさせます。不安定でふらふらする姿勢をまっすぐ保つため、体を車椅子に押し付けて密着させ、手は車椅子のどこかに掴まっている状態となります。この状態は常に体に力を入れていなければなりません。車椅子は外国で開発されたもので、小柄な日本人の体にはフィットしにくいものですが、坐面にみられるたわみが姿勢の崩れを助長すると考えられています。

そこで、当院では「坐ベース(図1)」を取り入れました。多くの車椅子の坐面に見られるたわみですがこれを取り除くために考えられたものです。ちなみに、車椅子用の座布団は褥創(床ずれ)予防目的の福祉用具で、座った際には車椅子坐面に合わせてたわみます。

車椅子に掴まっていた手は上手に目的動作を行うことが可能になります。そして、食事場面では遠くにあるお皿まで手を伸ばすことができるようになった姿を見かけるようになっています。

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