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食物アレルギーについて

食物アレルギーとは、”食物によって引き起こされる免疫反応を介して、生体にとって不利益な症状が誘発される現象”とされアレルギーの原因は食物のたんぱく質でありそれ以外の成分(脂質・糖質など)では基本的にアレルギーは起こさないとされています。

アレルギー症状は喉や胸の中の空気の通り道(呼吸器)、皮膚、胃や腸など(消化器)に起きることがあります。複数の臓器でいくつもの重いアレルギー症状が同時に起きることをアナフィラキシーといい、なかでも血圧が下がり意識がなくなるアナフィラキシーショックは命に係わる危険な状態です。

アレルギー原因

野菜や果物を食べると喉や口の中でかゆみやイガイガを感じる口腔アレルギー症候群というフルーツによる食物アレルギーもあります。

食物アレルギーが疑われる場合には、ご自身で判断されず病院で問診や検査をして食物アレルギーかどうかの検査をし、除去しなければならない食物アレルギーを起こす食品は何か、など診断をしてもらいます。

日本では法令上により特定原材料として表示義務があるとされている食物アレルギーの原因(アレルゲン)となる食べ物は、卵・牛乳・小麦・そば・ピーナッツ・えび・かにがあり他にも鮭・ごま・くるみ・キウイ・桃・オレンジなど様々です。


食事の注意点

  1. 原因食物の正確な診断に基づいた必要最低限の除去をする
    ・・念のため、心配だからといって必要以上に除去する食物を増やさない
    ・・医師による診断をしてもらい、原因食物を含まない食品をみつける
  2. 栄養素の配慮
    ・・除去する食品が多くなると微量栄養素が減る・牛乳除去によるカルシウム不足・魚介類や卵除去によるビタミンD不足などが起こりうるため、食材のバランス(主食・主菜・副菜・汁物・おやつなど)を考えていきます。
  3. 代替え食品を考える
    例として 卵 → 肉・魚・豆腐などへ
                   牛乳・バター → 豆乳ヨーグルト・乳不使用マーガリンなどへ
                   チョコ・キャラメル・アイス → ココア・飴・和菓子などへ
                   小麦・パン・麺 → 米麺・ビーフン・春雨などへ
  4. 安全な食生活とQOLの維持
    ・・誤飲を起こしやすい環境を知り、症状を起こさない工夫を家族で考える
    ・・家族で原材料の確認をする、食卓の上にアレルゲン食品を置きっぱなしにしないようにする。
    ・・加工食品の原材料やアレルギー表示を見る
  5. 安全に食べることが出来る食品を見つける
    ・・アレルギー対応食品などを上手に活用する
    ・・食物アレルギーの方でも安心して外食出来るお店(
    料理にアレルゲンとなる食品が入っているかを表示されている
    食べられない食材を料理から抜くなどの対応の相談にのってくれる
    食物アレルギーに対して積極的に取り組み原因となりやすい卵・乳・小麦・えび・かに・そば・ピーナッツなどを使わない特別メニューを開発し提供している
    )を選ぶ
    ・・加工食品でも特定原材料未使用のミートボール・ウインナー・ハムや米粉パンなど食物アレルギーをお持ちの方へも食べる喜びをお伝えしたいと研究・商品化も進んでおります。
    ・・食物アレルギー対応食アイデア料理コンテストなども開催されレシピ公開されています。


アレルギーは乳児期に発生するものは成長と共に治ることが殆どですが治りにくいタイプもあります。最前線として特定の施設ですが、原因となる食物除去だけでなく原因となる食品を少しずつ食べて体をならしていく経口免疫療法という治療研究も始まっています。

アレルギーのため、○○は食べれないから○○以外は何でも食べてみようと、考え方を切り替えて食べる事を大切に日々安全第一で食事をしていきましょう。

食物アレルギーと診断された方やご家族の方、大変不安もあるかとは思いますので当院栄養課にも一度ご相談ください。

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