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超音波検査とは

超音波は人間の耳には聞こえない高い周波数の音波です。

超音波は物質内で透過、屈折、反射などをする性質があります。これを利用して腹部に超音波を発信し、そこから返ってくるエコー(反射波)を受信し、コンピュータ処理で画像化して診断するのが腹部超音波検査(腹部エコー)です。


現在のところ画像検査の中で最も生体組織に近く細かいところまで描出できるのは超音波画像です。

したがって数ミリの胆のうポリープや早期肝臓がんなど微小な病変を発見することも可能であり、症状が出る前に早期発見できることから人間ドックや検診などにも取り入れられています。

超音波検査でわかること
エコーイメージ

この検査で調べられる臓器は多岐に及び、肝臓、胆嚢、腎臓、膵臓、膀胱、前立腺、さらに子宮や卵巣が対象となります。

また、機器の進歩もあって、従来調べられることの少なかった食道や胃、腸などの消化管も検査対象となっています。また肝炎ウイルスが原因となっている慢性肝炎は、肝硬変や肝臓がんに移行する確率が高いので、早期発見するには定期的な検査が必要となります。このような疾患には細部まで描出できる超音波検査が頻用されています。


さらに、この検査はX線検査のように放射線被ばくの心配がなく、検査を受ける人の苦痛もなく安全なため、産婦人科では胎児の診察にも用いられています。また技術開発の進歩により動いている赤ちゃんを3Dでリアルタイムに観察することができる“4Dエコー”も臨床で使われています。

腹部超音波検査はどのように行うのか?

探触子(プローブ)が体と密着するようにゼリーを塗るため、服を上げてお腹を出します。プローブを腹部に押し当てて観察し、必要によっては息止めや体位変換を行いながら検査を進めます。

検査時間は部位によって異なりますが、通常10~20分くらいです。

検査を受けるときの注意

超音波は空気や腸内ガスが多く存在すると、画像がよく見えません。食後は消化管内に空気が多く、腸や臓器が消化中の状態であるので検査に向かないため、検査前は絶食の状態で行ないます。

また、膀胱を検査する場合は尿がたまっている方が詳しく観察できるので、検査前の排尿は我慢するようにします。

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胃透視検査

胃のバリウム検査は正式には上部消化管X線検査、あるいは胃透視検査といいます。

当院では総合健診センター外来にて行っております。

この検査は バリウム、発泡剤(炭酸ガス)を使用し、食道、胃、十二指腸の粘膜の状態を詳しく調べる検査です。 (胃の動きを抑える注射をして検査を行なうこともあります。)


検査を受ける前の注意

以下の項目にあてはまる方は検査前に医師、看護師、検査担当者にお知らせください。

  • 以前にバリウム製剤を使用した検査で気分が悪くなったことがある。
  • アレルギー体質(喘息、花粉症、蕁麻疹、アトピー体質)である。
  • 妊娠している、あるいは妊娠している可能性がある。
( 胃の動きを抑える注射をする際は )
  • 心臓病があるといわれたことがある。
  • 緑内障といわれたことがある。
  • 前立腺肥大症といわれたことがある。
検査を受ける前の準備

前日夕食は午後9時ごろまでに済ませておいてください。

検査当日は食事、水分を取らないでください。

喫煙により胃液の分泌が促進されますので喫煙は控えてください。

検査の進み方
  1. 撮影台に乗り、発泡剤と少量の水を飲んで頂きます。胃が膨らむためゲップがしたくなりますが我慢してください。
    唾液を飲み込むようにするとゲップが我慢できます。
  2. 数回にわけてバリウムを飲んでいただきます。
  3. 撮影台では 横になったり、起き上がったり、頭がさがったりします。
    常に手すりにつかまってください。
  4. 検査担当者が部屋の外からマイクで指示を出しますので、その通り動いてください。
  5. 体の向きを変えながら十数回撮影します。検査時間は約10分前後です。

◆もし気分が悪くなったら?◆

マイクを通して検査担当者と会話ができます。気分が悪くなった場合は、すぐお知らせください。

検査終了後
  • 検査で使用したバリウムによる排便困難や便秘を防ぐため下剤をお渡ししますが、はやくバリウムを排泄させるため十分な水分の摂取を心掛けてください。
  • 便秘がちな方は十分にお気をつけください。
  • 食事や薬の服用は普段と同じようにしてください。
  • 検査後の数日間は、排便の状況を確認してください。
  • 検査後 2日以内にバリウム便(白っぽい便)が排泄されない場合や持続する便秘、腹痛などの症状が現れた場合は、医療機関を受診してください。

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医療法人社団 誠広会
平野総合病院
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TEL:058-239-2325(代)

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