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自粛生活と眼精疲労

近年、スマートフォンやタブレットPCの普及に伴い、眼精疲労は中高齢者から若年層まで多くなってます。パソコンよりも見る距離が近く、さらに長時間使用する事で悪化する事が多いと思われます。

一般的には「若年老視」、「スマホ老眼」、「「スマホ肩」などと言われる症状です。

さらに、2020年より新型コロナウイルス感染拡大対策による自粛・テレワークの推奨により、在宅勤務が推奨されるようになり、以前にも増して、長時間近い距離を見続ける状況になりました。

以前は通勤通学の時だけでも遠くを見る機会がありましたが、テレワークやWEB会議など、片時も遠くを見る必要がなく、目の前の液晶画面に向かい目にとっては過酷な環境を強いられるようになってしまいました。

自粛生活での長時間の視作業による目の疲れの予防や治療について書いてみました。


眼精疲労の症状

  • 眼の乾燥感
  • 疲れた時の流涙、染みるような痛み、目の奥の痛み
  • 頭痛
  • 肩こり、首こり
  • めまい
  • 嘔気
  • 自律神経失調症様の症状


VDT作業・スマートフォン・タブレットPCよるもの

液晶画面に向かい長時間近くに毛様体筋がピント調節をする事(スマートフォンは距離もさらに視距離が近い)と集中して見ている為に、まばたきの減少などにより疲れ易くなります。また対象物が近くに有る為、輻輳(より目)が長時間起こります。


ドライアイによるもの

ドライアイなっている上、集中して何か作業をするとまばたきが減少し、さらに目が乾くので、疲れ易くなります。(痛みがある事も)


長時間の近見作業によるもの(読書、手芸、工作、模型製作など)

集中して見ている為に、まばたきの減少と目の中の毛様体筋が緊張し疲労する。輻輳(より目)が長時間起こります。



治療法

症状により点眼薬、飲み薬の処方や適切な眼鏡の調整により改善する可能性があります。


予防法と改善方法

全てに言えることですが、近見作業の時は根を詰めず、適度に休憩を入れる1時間に10分程度の休憩または10分間の作業中に1~2秒遠くに視線をずらす事で目の筋肉のストレッチが出来ます。さらにまばたきをする事を意識する(3~5秒に一回程度)ディスプレイの位置は視線よりやや下方に設置する。(少し見下げる程度)部屋の乾燥に気をつけ加湿器などで湿度を保つ。若年者では適正度数のメガネ、壮年者は老眼鏡(使用距離に合わせて)あと蒸しタオルで目を温める(目の筋肉がリラックスできる)適度に体もストレッチを入れるなどがあります。重要なのは、ピントの距離を変えることによって、ピント合わせのための毛様体筋が動きます、近くを見ているときに寄っていた目が遠くを見ることによって解散します。一定時間パソコンやスマホ、近見作業を行った後は気分転換に目を休め体は少し動かすことが大切です。

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