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除細動器について

不整脈とは

心臓の電気刺激の伝達経路に問題が生じたり、余計な場所で電気が発生したりすると、心拍のリズムに乱れが生じます。これを不整脈といいます。不整脈には、心拍が速くなる頻脈性不整脈、心拍が遅くなる徐脈性不整脈脈、心拍が飛んだり抜けたりする期外収縮不整脈があります。命にかかわる不整脈も存在し、虚血性心疾患や心臓弁膜症などの心臓病が原因となって生じる致死性不整脈もあります。


致死性不整脈とは

頻脈性不整脈のうち心室頻拍や心室細動は、意識が消失たり、突然死の引き金となる致死性不整脈とも呼ばれます。

  • 心室頻拍
  • 心室頻拍波形

    心拍が非常に速くなり心臓がポンプの役目を果たせなくなるため、脳に送られる血液が少なくなり、失神やめまいを起こし、意識消失や心停止に至ることがあります。

  • 心室細動
  • 心室細動波形

    心臓が痙攣(細動)したように小刻みに震えた状態になり、脳や体全体に血液を送り出すことができず、数秒以内に意識消失をおこし、すぐ治療しなければ死に至ることがあります。

心室頻拍や心室細動のように心臓の電気刺激伝達経路に異常が生じている状態では、除細動器によって、心臓の心拍を正常に戻す必要があります。

   

除細動器の適応


除細動器とは

除細動器は、致死性不整脈で痙攣(細動)している心臓に対して電気刺激を加え、正常な心拍に戻すための医療機器です。致死性不整脈において除細動までの時間が1分経過するごとに、生存率は約7~10%低下し、心臓が血液を送らなくなると、3~4分以上で脳の回復が困難になると言われています。死亡や後遺症のリスクを減らすための重要な医療機器です。そんな除細動器には、除細動器(Defibrillator)、自動体外式除細動器(AED)といった種類があります。

  • Defibrillator
  • 病院に設置されており医師の判断によって使用されます。医師が使用するため、薬剤との併用もされ、電気刺激は高出力エネルギーから低出力エネルギーまで、細かな調整が可能です。

  • AED
  • 医療についての知識がない人でも使用できるように、コンピュータが心臓の状態を自動解析し、電気刺激が必要であるかの判定、また必要なエネルギーの電気刺激を加えられるようになっています。

       

当院での除細動器(Defibrillator)の保守管理

Defibrillatorは、特定医療機器に指定され、定められた保守点検を遵守する必要があります。当院では月1回の保守点検を実施し、メーカーによる年1回の保守点検も実施しています。

緊急時に備え、外来救急室、手術室、病棟西棟2階、病棟西棟3階、血液浄化センターに配置しています。

   

        

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平野総合病院
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