作業は人を元気にする！！

「作業」とは

作業とは身の回りのことを自分で行うセルフケア、生活を楽しむレジャー、社会的経済活動に貢献する生産活動など、私たちが普段行っているすべての営みのことをいいます。

しかし、人によって大切にしている作業は違うのではないでしょうか？人は意味のある作業を続け、その結果から満足感や充実感を得て、健康であると実感します。特に高齢期になると老化や病気で心身機能が低下し、これまでできていた家事や余暇活動などの作業が困難になります。

そこで、活動的な生活を送るためには、高齢者が継続したいと思っている作業が再び行えるようにする支援が求められています。

「作業」を用いたリハビリテーションの効果

農家をしていた方にとっての畑仕事など、対象者にとって意味のある状況で実際の物品を用いて行う作業の方が、動作練習よりも効果的(身体機能・精神機能の向上，生活の質の向上等)であると数々の研究で報告されています。

当院での実践について

当院の作業療法士も必要に応じて調理や掃除などの家事動作練習、趣味など余暇活動の提供といった患者さんに応じた作業活動を用いてリハビリテーションを提供しています。

最近では「畑がしたい」と希望を挙げられる患者さんと共にかいわれ大根の栽培を行いました。普段は起きることに消極的な方でしたが、［水やりをする］という役割を持っていただくことで「だったら起きなあかんね」と積極的にベッドから離れ、リハビリに取り組んでいただけるようになりました。

今後も様々な作業活動を提供していき、患者さんが自分らしい生活を送れるように支援していきたいと考えております。