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薬 剤 課
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アレルギー最前線 |
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アレルギーは20世紀に入り私達の暮らしが豊かになる中で爆発的に広がっていった現代の病です。いったん発症するとなかなか治らないとされてきたこの病ですが、今各地の研究者達が立ち向かい、画期的な成果をあげてます。今や、アレルギーは世界各国で大きな問題となっている病の一つなのです。今回研究が進むアレルギーの最新治療を取り上げてみました。 |
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① アトピー性皮膚炎の最新治療 |
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イギリスでは謎に包まれてきたアトピーを引き起こす原因の一端が初めて解明されました。遺伝子分析にてアトピー性皮膚炎の患者さんの皮膚にはFLG(皮膚のタンパク質を作る遺伝子)が作るタンパク質であるフィラグリン(皮膚に潤いを与える成分)が無いことが分かったのです。つまり、アトピーの発症には皮膚の防御機能(スキンバリア)が失われた事が関係していたのです。 |
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アトピー性皮膚炎・・・
スキンバリアが失われてる状態(フィラグリンの欠如)で表皮のほころびに抗原(ダニ等の異物)が侵入し炎症を起こす事が発症のきっかけとなる |
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*フィラグリンのある人でも皮膚を強くこすり抗原が侵入するとアトピー性皮膚炎になります |
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正常な皮膚の状態では抗原は入って来ないので、治療はスキンバリアの回復が主となります。そのためにステロイドの外用等を使用しますが、これは回復の補助であり、正しく使用しないと効果が発揮できません。薬の塗り方も大切になります。医師の指示を守って正しく使用するようにしましょう。アトピーの発症の原因の全てがこのメカニズムで説明出来る訳ではありません。物理的にダニの糞やペットの毛等の抗原を排除する事も大切です。
アトピー性皮膚炎の治療はステロイドの使用による対症療法しかないのが現状です。
しかし最新治療としてフィラグリンを新しく作りだせるよう遺伝子に働きかける薬が開発中です。完成すればアトピー性皮膚炎を体質から治す事ができる世界で初めての薬になります。人間の遺伝子に直接働きかけてスキンバリアを強化してしまおうという最新の治療です。5〜10年の間には薬が実用化され治療が劇的に飛躍するかもしれません。
さらに、アトピー性皮膚炎を新生児のうちから予防する事ができればアトピー性皮膚炎だけでなく花粉症や食物アレルギーや喘息など将来引き起こされるかもしれない他のアレルギーの発症を防ぐ事が出来ると期待されてます。すでにこの研究の取り組みも行われており、いまや、アレルギーを予防するという新しい時代に突入しているのです。 |
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② 食物アレルギーの最新治療 |
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今まではアレルギーの原因である食物を避けるしかなかったのですが、アレルギーを起こす食品をあえて食べて治療する免疫療法が進んでます。薬での治療と違い根治治療になると注目されてます。
これは医師の指示なく行うと呼吸困難等重いアレルギー症状を引き起こす事があるので勝手に自己判断で行わないで下さい。主治医や専門医と相談して治療を進めることが大切です。
食物アレルギーも発症の詳しいメカニズムはわかっていません。
反応する極めて少ない量から摂取し徐々に増量し続けて食べる事を継続する事で耐性がつくと言う治療です。継続するためには、毎日食べ続ける必要があります。免疫システムの暴走を上手に騙すといった感じのようです。
この治療は全国20箇所で試験的に行われており、現在子供のみの治療しか行われてません。卵・牛乳・小麦・ピーナッツでアレルギーのある子供の98%が食べられるようになってます。 |
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③ 花粉症の最新治療 |
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今この分野で世界で一番進んでるのはフランスです。花粉から抽出したエキスを使用した免疫療法が主となってます。自分のアレルギー源の花粉のエキスをスポイドで吸い取り口の中に垂らす治療で完全に治す事が期待出来ます。
現在の花粉症の治療は症状を緩和するだけで、薬をやめると、また再び症状がでる状況です。
日本でもスギ花粉での免疫療法の実用が始まってます。花粉のエキスを口に含む事を1日1回2年続けて、身体に耐性を獲得する治療です。 |
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この治療を行いたいと考える方は保険の効かない自由診療となってる事を理解し、耳鼻科のある大学病院かクリニックで“舌下免疫療法”“舌下減感作療法”を行なっているか聞いてみると良いようです。
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このように各地で様々な研究が続けられてます。新しい治療も進んで来てますが、人工的に作られた便利な日常の化学合成物質が新たにアレルギー生み出してる現代!
新たに発症するアレルギーと研究者の戦いが続きます。今まで大丈夫だったものが急にアレルギーとなる可能性もあるので、気を付けて過ごすことも大切です。 |
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