薬 剤 課 
お薬とサプリメントの
   飲み合わせについて
 『最近、しみ・そばかす・小皺が気になるわ』
 『脂肪を減らしたいなぁ』
 『毎日元気に過ごしたい』
 など、様々な理由でサプリメントを飲んでいらっしゃる方も少ないないでしょう。
“サプリメントは健康食品だから”と思って、病院を受診した時飲んでいることを医師に伝えないことはありませんか?サプリメントの中にはお薬との飲みあわせを気をつけないといけないものもあります。
 そこで今回は『お薬とサプリメントの飲み合わせについて』お話したいと思います。
*サプリメントって何?
 「サプリメント」とは英語の「ダイエッタリー・サプリメント」に由来し、「栄養補助食品」あるいは「健康補助食品」と言われているものです。その名の通り「健康の増進を目的として利用される食品」です。多くは伝統的に民間薬として使われてきたハーブや薬用植物を原料としたものです。飲み方や飲む量の目安は決められていますが、天然の成分のため製品ごとにばらつきがあると思われます。また有効である成分がわかっていなかったり、どうして効果があるのかはっきりしていないものもあります。
*お薬とサプリメントの飲み合わせ
 サプリメントによってお薬の効き目が弱くなってしまったり、逆に強くなってしまったりする場合があります。お薬の効き目に影響を及ぶす代表的なサプリメントをご紹介します。
@ セントジョーンズワート
 ヨーロッパ原産のオトギリソウ科の多年草(セイヨウオトギリソウ)です。気分の落ち込みを改善したい時に使われます。下記のお薬の効き目を弱くすることが報告されています。
お薬の成分 代表的なお薬名 お薬の効果の分類
ワルファリンカリウム ワーファリン 血液凝固防止薬
エチニルエストラジオール・ノルエチステロン オーソ 経口避妊薬
エチニルエストラジオール・ノボノルゲストロン アンジュ
エチニルエストラジオール・デソゲストレル マーベロン
エストラジオール エストラダーム 卵胞ホルモン
ジゴキシン ジゴシン 強心薬
ジギトキシン ジギトキシン
メチルジゴシン ラニラピッド
テオフィリン テオロング 気管支拡張薬
アミノフィリン ネオフィリン
コリンテオフィリン テオコリン
フェニトイン・フェニトインナトリウム
フェニトイン配合剤
アレビアチン 抗てんかん薬
カルバマゼピン テグレートル
フェノバール、フェノバルビタールナトリウム フェノバール
ジソピラミド、リン酸ジソピラミド リスモダン 抗不整脈薬
リドカイン キシロカイン
塩酸アミオダロン アンカロン
硫酸キニジン 硫酸キニジン
塩酸プロパフェノン プロノン
臭化水素酸エレトリプタン レパックス 偏頭痛治療薬
ボリコナゾール ブイフェンド 抗真菌剤
塩酸アミトリプチリン トリプタノール 抗うつ薬
塩酸パロキセン パキシル
シクロスポリン サンディミュン 抗免疫制剤
タクロリムス プログラフ
硫酸インジナビル クリキシバン 抗HIV薬
A カルシウム
 骨・歯を丈夫にするカルシウムを補う目的で飲まれます。お薬の効き目を弱めたり、強めたりします。
お薬の成分 代表的なお薬名 お薬の効果の分類 備考
アルファカルシドール アルファロール 活性型ビタミンD3製剤 血液中のカルシウムの濃度が上がって、頭痛・吐き気・食欲不振などの症状が現れることがあります。
リセドロン酸ナトリウム ベネット ビホスホネート系骨粗鬆症治療剤 お薬の効果が弱まることがあります。
ノルフロキサシン バクシダール ニューキノロン系抗菌剤
塩酸ミノサイクリン ミノマイシン テトラサイクリン系
抗生物質
ジギトキシン ジギトキシン 強心剤 お薬の効き目が強まることがあります。
B 鉄
 鉄分を補給して貧血を改善したい時に飲みます。お薬の効果を弱めることがあります。
お薬の成分 代表的なお薬名 お薬の効果の分類
タンニン酸アルブミン タンナルビン 整腸剤
エチドロン酸二ナトリウム ダイドロネル ビホスホネート系骨粗鬆症治療剤
ノルフロキサシン バクシダール ニューキノロン系抗菌剤
ガチフロナトリウム ガチフロ ニューキノロン系抗菌剤
シプロフロキサシン シプロキサン
ノルフロキサシン バクシダール
レボフロキサシン クラビット
塩酸ミノサイクリン ミノマイシン テトラサイクリン系抗生物質
セフジニル セフゾン セフェーム系抗生物質
レボチロキシンナトリウム チラージンS 甲状腺ホルモン
メチルドパ アルドメット 血圧降下剤
C 亜鉛
 味覚を正常に保つのに必要な栄養素です。皮膚や粘膜の健康維持も助けます。
お薬の成分 代表的なお薬名 お薬の効果の分類 備考
ペニシラミン メタルカプターゼ 抗リウマチ剤
ウイルソン病治療剤
金属解毒剤
お薬の効果が弱まることがあります。
 お薬の効き目に影響を及ぼすことのある代表的なサプリメントをご紹介しました。
 せっかく体のことを考えてサプリメントを飲んでいるのに、実は病院で処方されたお薬の効き目を弱めてしまっていたなどということのないように、医師または薬剤師に相談しましょう。