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健康維持と生活習慣病 ~フレイル予防で健康に~ 
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健康維持とフレイル

高齢者が要介護状態に陥る過程には意図しない衰弱、筋力の低下、活動性の低下、認知機能の低下、精神活動の低下など健康障害を起こしやすい脆弱な状態(中段階的な段階)を経ることが多く、これらの状態を日本老年医学会は「フレイル」として提唱しています。

フレイル(Frailty)の概念には、しかるべき介入により再び健常な状態に戻るという可逆性が含まれています。フレイル(Frailty)に陥った高齢者を早期に発見し、適切に介入をすることにより、生活機能の維持・向上を図ることが期待されていることから「要介護状態に陥るのを防げる効果がある」と対策を呼びかけています。

糖尿病教室


フレイルの状態を早期発見し、早期に対応することで、要介護に至る方を減らし、健康寿命をのばすことができるのではないか、と様々な研究が行われ、様々な提案がなされています。フレイルの評価基準として、リンダ・フリード先生の提唱されている基準は

①力が弱くなった(握力の低下) ②活動量の低下(不活発) ③歩く速さが遅くなった ④疲労感 ⑤体重減少の5つがあります。判定方法はいずれも該当しない者を、健常高齢者。①~⑤のいずれか1つまたは2つ該当するものを、前フレイル。①~⑤の3つ以上に該当をフレイルと判定するとしています。フレイルの多面性として、身体的、精神・心理的、社会的の三つの要素があり、厚生労働省は25項目の基本チェックリストを公開しており、どの項目でチェックが当てはまっているのか知っていただくことが重要です。

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糖尿病の方でHbA1cが6.5%以上の方では前フレイルとフレイル率が高いと報告されています。

フレイル予防のために、運動と生活活動(掃除、庭掃除など)を合わせた身体活動の量を増やすことが大切で、計画的な運動ではなく生活活動としての身体活動を増やすことが大切です。

高齢者の筋力トレーニングは低い強度(最大の40%程度)で筋力向上の可能性があると報告されており、強くない運動でも十分効果はありますので、少しずつ続けていくことが大切です。

運動の強さの決め方としては、

①自覚的疲労強度として運動時、楽ではない~ややきつい程度の運動

②脈拍数を用いた方法として、
目標心拍数=0.6×{(220-年齢)-安静時心拍数}+安静時脈拍数を計算し、目標心拍数での運動の強さの決め方がおすすめです。

最後に運動の安全点検として、運動中は水分を取り、適切な靴を使用し、動きやすい服装をすること大切です。注意点としては、膝や関節の痛みには歩きすぎず休憩を取ること。糖尿病の方は食前の運動は避け、食後1時間経ってから行うこと。高血圧がある方は、息を止めず、行える範囲で運動を選択し、力まないよう行うことが大切です。まずは、今までの生活活動を掃除など増やしやすい動作を追加することで、フレイル予防をしていきましょう。

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